今日はキッチンについてのお話です。
古き良き時代のインテリアの代名詞として有名なのがAGAキッチンオーブン。

映画の一コマや、昔のインテリア雑誌特集で見たことは
ありましたが、このWarner夫妻の家に本物があって
もう珍しいし、うれしいし、興奮してしまいました。

その時代、ファームハウススタイルの家に、鋳物製、エナメル仕上げのオーブンを持つことが
ご婦人の憧れで、富のステータスシンボルだったそうです。
トップにカバーがついていてこれを開けると・・・

直接触れると厚いので保温カバーがついてるんです。
キッチン本体がストーブと思ってください。 ジワーっと温かいんです。
寒い中、ストーブを消すことはなく
一日ついているので、料理もでき、ヒーティングとしての役割もあるのです。
下にはオーブンがあり、扉を開けると作ったものを温めておくストッカーがありアツアツを出す。
それから西欧の方って料理する前に必ずお皿を温めるのですが食べる前にお皿も側面にあるここで温めるから当時は本当にスゴイ革命的クッカーだったんでしょうね。
この網で、トーストだってできてしまう。だからトースターがない。

住まいのこだわりも全く想定外。
この家を買うときには新品の樹脂の断熱サッシがついていたそうですが、
わざわざ木製サッシに戻したそうです。
なぜかというと、金具が気に入らないと・・・・
この金具にするために木製にするとは、さすがブリティッシュ!
豊かな暮らしとはなんだんだろう?
便利、簡単、時短、機能的になれてしまったライフスタイル。
本当の豊かさって、
すこし手がかかる、それでも
そんなことも手を抜かないで、お金も時間もかけて
好きなものに囲まれ、喜びに置き換えていくことなんだな・・・と
改めて、ハッとした瞬間に出会えた気がしました。
つづく
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